紀元前、古代のギリシャには二つの「不思議な石」がありました。一つは鉄を引き寄せる磁石(磁鉄鉱)、もう一つは布でこすると麦わらなどの軽いものを引きつける琥珀(こはく)でした。目には見えない力を宿す石の存在は、当時の人々にとってどれほど神秘的な魅力をもたらしたことでしょう。
現代では、その力が磁力と静電気であることがわかっています。しかし、それでもなお、磁石や琥珀が物を引き寄せる現象を目の当たりにすると、私たちは自然界に存在する「目に見えない力」を常に意識せざるを得ません。20世紀最大の科学者といわれたアインシュタインは5歳の時、父親からもらった方位磁石のふしぎな魅力にとりつかれたといいます。幼い頃の、自然界の秘密に触れる体験が科学者の原点になったのでしょうか。
ところで、古代の人々が発見した「琥珀が麦わらを引き寄せる」という、ただそれだけのことを、21世紀の現在、どれほどの人が体験しているのでしょうか。琥珀は太古の昔、樹木が分泌した樹脂が地中に埋もれ、長い年月を経て化石となったものです。琥珀はなぜ布や毛皮でこすると麦わらを引き寄せるのか。理科の教科書には答えが載っているかも知れません。しかし理屈は後まわしにして、とにかく実験してみませんか?「麦と琥珀」には古代ギリシャの人々が手にしたものと同じ本物の琥珀が入っています。琥珀は本当に麦わらを引き寄せるのか、たしかめてみましょう。
「はじめての静電気実験セット 麦と琥珀」には琥珀標本(約3000万年前)、布(ポリエステル)、麦わらが入っています。
琥珀は太古の昔、樹木が分泌した樹脂が地中に埋もれ、長い年月を経て化石となったものです。産地によって透明感のあるもの、色の濃いもの、ミルキーなものがあります。
本商品では、装飾品としての琥珀標本の販売はしておりませんので、琥珀自体の色あい・透明度・形状を理由としたご返品は固くお断りいたします。
動画を参考に琥珀が麦わらを引きつけるかどうか、確かめてみましょう。
雨の日や梅雨など湿度の高い時には、静電気が起きにくいことがあります。
琥珀を布にこすりつける時の力、速さ、こする回数を変えてみてください。
付属の化繊以外の布…綿、絹、ウール、毛皮で琥珀をこすってみましょう。
麦わらの他に琥珀につくものを探してみましょう。ティッシュ、羽毛、発泡スチロールなど