水晶の話
地球の表面を覆っている地殻に大量に含まれている元素の一つがケイ素です。このケイ素の酸化物が結晶化したものが石英と呼ばれる鉱物です。石英はさまざまな岩石に含まれています。二酸化ケイ素の結晶である石英の中でも、結晶が六角柱状に生長した無色透明のものは特に水晶と呼ばれ、古来より日本人にはなじみのある鉱物です。水晶は紀元前より宝石として、地位の象徴として、あるいは占いの道具として人間に利用されてきました。近年は人工の水晶も作られるようになり、時計やコンピューターに欠かせない「発振器」にもなっています。水晶は、かつては日本でも産出していましたが、最近は外国産のものが多く輸入されているそうです。水晶は英語ではロック・クリスタル、あるいはクォーツ・クリスタルと呼ばれています。天然の水晶は永い年月をかけて地中で成長してきました。結晶は不思議なことに右回りのらせん、あるいは左回りのらせんを描くように成長します。シータスクの水晶球観察器は、水晶の右回り・左回りを観察することができます。